現在アメリカ在住で主人が前立腺がんと診断されました。以前このサイトに投稿し会員の皆様より様々な経験と情報をいただき、本当に助けられました。アメリカでの経験ですので参考にはあまりならないかと思いますが、治療法がようやく決まりましたのでご報告したいと思います。少しでも何かのお役に立てると幸いです。結論から申しますと、主人の状況(高リスク、局所がん)ということでトリモダリテイとなりました。(こちらの医師は”コンボ”と呼んでいました)結論に至るまで長い時間がかかりましたが、泌尿器科医、泌尿器科外科医、泌尿器科放射線医(日本でもそうだと思いますが、アメリカでもそれぞれの専門に分かれています)の全ての医師と話すことはやはり重要だと思いました。リンクを添付しましたが、アメリカ前立腺がん研究所のビデオで二人の医師が言っていたことの一つは細分化されている分、医師が他の領域での最新の技術を把握していないことが多々ある。例えば放射線科の中でも外照射の医師は小線源の分野でどのような技術革新が進んでいるかを把握していなことがあるということです。外照射の医師と話した時、「現在は外照射の技術が進んでいるため、小線源はあまり使われていない」としか言われませんでしたが、実はそれにはさらなる理由があるとこのビデオで説明しています。一つは小線源は高い技術を要するため、医師間で技術の差があり残念ながら期待されたような効果が出ないケースもあり、患者が少しづつ遠のいた。そして実は病院の利益としても外照射の方が病院に入ってくる利益が高いので外照射を勧めるようになった。とのことです。どこでもできる方法ではないようですが、アメリカでは小線源治療を事前のプランをせずライブで画像を見ながら位置と線量を調節しながらシードを埋めこむ技術が進んでおりより的確な位置に必要な放射線を当てられるようになったということをこのビデオで知りました。さらにこの方法だとホルモン治療が従来の十八ヶ月から六カ月に短縮されます。ただし全ての小線源の医師がこの技術を取得しているわけではないということでした。そして最低この方法を数年やったという医師ならさらに良いとのことでした。これを知った時はそのような医師が近くにいなければどうしようもないと思ったのですが、幸運にもちょうど相談のための予約があった小線源の医師と翌日話しているうちに彼はアメリカでもその分野である程度定評がある医師の右腕で、実際の治療はその医師が行うことわかりその日のうちに決断しました。とにかくやっとこれで前に進めるという気持ちです。https://www.youtube.com/watch?v=GZTK6IcGI-w
治療法選択についての投稿、拝読しました。
リンクされているyoutube 少しみました。
私は英語のヒアリング能力が貧弱ですので、字幕を表示し、再生速度を0.75倍にし、日本語翻訳しての視聴でした。ただ、疲れるので、全部の視聴はしていません。
Ankit Agarwal 氏が臨床試験TRIPを参照していました。
私はブログでその結果を報告した論文について紹介しました。
http://inves.seesaa.net/article/502766883.html
高リスクに対してホルモン治療の期間を6ヶ月と30ヶ月にランダムに振り分け比較したものです。
結論として「密封小線源療法および外照射と併用した場合、30ヶ月のホルモン療法が6ヶ月のホルモン療法よりも優れた生化学的制御をもたらすことを実証できなかった」ということです。
Maijo さんの投稿では「アメリカでは小線源治療を事前のプランをせずライブで画像を見ながら位置と線量を調節しながらシードを埋めこむ技術が進んでおりより的確な位置に必要な放射線を当てられるようになったということをこのビデオで知りました。さらにこの方法だとホルモン治療が従来の十八ヶ月から六カ月に短縮されます」と書かれています。
日本におけるTRIP臨床試験でホルモン治療の期間が6ヶ月が30ヶ月に劣るものでないことがランダム化比較試験で実証されているということです。
講演者のSteven Kurtzman, MD 、 Ankit Agarwal, MD についてGoogle Scholarで調べたのですが、小線源治療でのPSA非再発率の結果を報告した論文をみいだすことはできませんでした。
Steven Kurtzman, M.D.によると過去20年間で6000人以上の患者を治療してきたということで、論文を発表していないということはなく、私の検索能力の不足でしょう。
もし、Maijo さんがSteven Kurtzman氏のPSA非再発率を報告している論文をご存知でしたら、教えて下さい。

ビデオ内では、Real-time intraoperativly planned brachytherapyと表現されておりいいことづくめのようですが、(従来のものはなんとOld brachytherapyと表示されている)これは日本ではまだ実施されていないですよね。
生検で似たような施術方法があったような。。。
又、パラジウムが良いと言っている(?)けど日本はヨウ素125だけかな~?
日本でも、少なくとも名の知れた病院ではやってますよ。
「日本でも、少なくとも名の知れた病院ではやってますよ。」と書かれていますが、私はブログにリアルタイムによる術中計画法の開発は1990年代という記事を書いています。
そこで、奈良県立医科大の田中宣道氏を筆頭著書とする以下の論文を紹介しています。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/iju.14098
Mt. Sinai 式の術中計画法は普及し、上記の論文ではこう書かれています。
By making steady efforts, most institutions have introduced a real-time planning method.
DeepL翻訳
地道な努力の結果、ほとんどの施設がリアルタイム・プランニング方式を導入している。
most institutions というのが具体的にどの程度の病院の数なのか分かりませんが、少なくとも高リスクを対象としている病院では術中計画法は実行されているものと思われます。
といっても岡本医師の開発したTen-step methodを実施している病院はごく僅かでしょう。
Ten-step methodについてのブログ記事。
http://inves.seesaa.net/article/489104952.html
http://inves.seesaa.net/article/492830132.html

プレプランもなく当日朝病院に行って15分か20分の施術でカテーテルもせずに直ぐ帰宅できるというようなことを言っており(違うかも?)、なんか全く新しい別の施術方法かと思ったのです笑
しかしながら、これを実現するにはリアルタイム法は当然としても、熟練による医師の高い技量が必要であり、これが一部医療機関しか高リスクに小線源を適用しない理由の1つだと思われます。逆に考えると、医師の技量差で低い線量しか与えられない小線源治療が比較的多く存在するということです。」ということはアメリカの医師からも聞きました。リアルタイムでやっていますと言っても処置の質は一律ではないことがあるということでした。実際、私たちもそれなりに大きな市に住んでいますが、その分野で熟練した医師はほとんどおらず、たまたま他の州よりそのためだけに月一でやってくる医師と出会うことができて決断に至りました。ちなみに本日、リアルタイムでのプランによる小線源を終えてきましたが、こちらはジェルを直腸と膀胱の間に入れるところから1日で行い1時間ほどの処置で術後さらに1時間ほど様子を見てその後帰宅です。この辺り、さすがアメリカだと思いました。

日本ではまずないでしょうね。
アメリカでは当日帰宅してジムかプールに行く人もいると何かで見たような。。。笑
僕も退院した日にジムに行きたかったと書いていました。
https://sen-you.boy.jp/bbs/main/?pgres=13044#13044
→ Agreeですね。私が主治医を選ぶ際も総線量と、皮膜浸潤の可能性を踏まえた小線源配置の説明が納得出来るかどうかでした。
> 1時間ほど様子を見てその後帰宅です。
→ これは凄いですね。私は一泊した後も、脊髄麻酔後頭痛が出て3日ほど寝ていました。脊髄麻酔後頭痛って、横になるだけでスーッと頭痛が引くんです。