フォレスト さん
私は中間リスクでIMRTで治療したものです。
治療経緯はブログの以下のページにまとめています。
http://inves.seesaa.net/article/431910328.html
自分の受けた治療以外もいろいろ調べて、それをこの掲示板、あるいはブログ、そうしてサイトに投稿してきました。それは私の受けた治療法が間違っていなかったということを確信することが主な目的でしたが、調べた知識が他の人に少しは役にたつかなという意味合いもありました。
論文に基づく情報が主であり、この掲示板には似つかわしくないという指摘も多々受けました。
フォレスト さん の質問にいままで調べてきたことあるいは少し検索したことを以下に書きます。
前立腺癌診療ガイドライン 2016年版
P.190 にこう書かれています。
「現時点ではART(Adjuvant Radiotherapy :補助放射線療法)とSRT(Salvage Radiotherapy:救済放射線療法)の優劣に関しての結論は得られていないが,RADICALS(Radiotherapy and Androgen Deprivation in Combination After LocalSurgery)試験とRAVES(Radiotherapy Adjuvant vs Early Salvage)試験の2つのRCTが進行中である。双方ともARTとSRTの2つのアームを比較するオープンラベルの多施設研究であり,前者は非遠隔転移再発率と前立腺癌特異的生存率を,後者は無増悪生存期間とQOLを主要エンドポイントとしている。」
Google Scholarで"RAVES RADICALS prostate cancer" の検索語で2021年以降で検索し以下の論文をみいだしました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8173950/
3つのRCTについて書かれたものであり、以下のように書かれています。
「これらの試験は、治療関連の毒性が低く、無イベント生存率も同等であることから、RP後のほとんどの患者に観察と早期のSRTを行うという方針を支持する最も重要な証拠となっている。」
手術後にすぐホルモン治療を開始する場合については次のように書かれています。
「P.191
SHT(salvage hormone therapy:救済ホルモン療法)は,PSADT(PSA doubling time:PSA倍加時間) ≦10カ月,Gleasonスコア8~10といったSRTの有効性が期待しにくい場合の治療オプションとなる。」
従って「高リスクの場合には一般に手術後補充的療法を行うことが標準的治療として推奨」ということはなく PSAが0.5ng/mLになる前に速やかにSRTを実施すればいいかと思います。
「P. 190
...(続きを読む)